医療コラム
実はホルモンの仕組みはとてもわかりにくいのですが、あえてここで触れておきます。
これだけわかっておけば(イメージできれば)、ここから先、なんとか医師の話についていけます!
視床下部(ホルモンの指令塔)
大脳の視床下部から下垂体にゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の指令がでます。
下垂体(ホルモン分泌調整の伝令役)
卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。そうすると卵巣内の原始卵胞の何個かが育ち始め、やがて1個だけ成熟し、卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌します。
下垂体は卵胞ホルモンの刺激を受けてFSHをストップさせて、今度は排卵を促す黄体形成ホルモン(LH)を分泌させます。(この刺激を受けて排卵された卵子は卵管采にとりこまれ、卵管に運ばれて、そこで精子を待つのです。)
排卵したあとの卵胞は黄体形成と呼ばれるものになり、ここから黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、子宮内膜をやわらかく整えて、着床しやすくします。
卵胞刺激ホルモン・・・FSH
卵胞を育てましょう!
卵胞ホルモン・・・エストロゲン
もうすぐ排卵ですよ~。受精卵が着床できるように子宮内膜を厚く、柔らかくしておいてください。
黄体形成ホルモン・・・LH
さあ!排卵ですよ!
黄体ホルモン・・・プロゲステロン
排卵終了です。子宮内膜の状態を整えてください。
似たような名前で、混乱しちゃうことがあるけれど、実はそれぞれちゃんと役割を持っています。
沢山のホルモンが刺激しあっている、という複雑な仕組みなので、それぞれのホルモン検査を必要な時期に行うことが大切なのです。少し難しいですが、覚えておいて損はありません!
ちなみに男性の場合は
- FSH→精子をつくりなさい!
- LH→男性ホルモンをつくりなさい!という指令になります。
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