基礎体温表には私たちスタッフにとっても、とても大切な情報がつまっています。
毎日きちんとつけるのは大変だとは思いますが、感動してしまうぐらい丁寧に記入している方、自筆イラスト入りでかわいく記入している方がいらっしゃいます。そんな努力を目の当たりにするたびに自分達も頑張らねば!と奮い立たせています。
でも、時には日付も月経開始の記入もない、何だかさびしい基礎体温表を持参される方もいます。
お話を伺ってみると、月経周期が安定していなかったり、体温の高い時期がわかりづらかったり、夜勤があったり・・・実は不妊治療に対して気持ちが向いていなかったり・・・。
何か心配なことがある方ほど、基礎体温表の記入の仕方にも表れているようです。だからこそ、不安定だからこそ、私たちは一つでも多く「あなた」の情報を知りたいのです。
少なくとも、日付、月経開始、体調の変化、お薬の服用や性交日について記入していただきたいと思います。
人は一つとして同じ基礎体温はありません。その人個人の情報が基礎体温表に表れると考えています。皆さんが感じる不安を基礎体温表の記入とともに、医師に預けてみてください。
参考になりそうな、基礎体温表の記録がありました。ごらんくださいね。
解説です。
「基礎体温」は、安静にしているときの体温です。朝、目が覚めたら布団から起きだす前に体温を測ります。 体温計は婦人体温計を用意し、舌の下側にはさんで測ります。体温計は水銀計でも電子体温計でもかまいません。自分の使いやすいものをご使用になって下さい。最近では、自動的にグラフにしてくれる「優れもの」もありますが、診察時には手書きの基礎体温表を見せて下さい。
基礎体温表には体温のほかに次のことを記録しておきましょう。
1.月経の周期
月経中、頭痛や、下腹部痛があったら体調も記入して下さい。またお薬を飲んだら、そのことも書いておいて下さい。出血の量なども記載しておくとよいでしょう。
2.月経開始からの日付カレンダー通りの日のほかに「月経カレンダー」をつけて下さい。
月経スタート の日を第1日目として、次の月経開始までを記入します。カレンダーごと、あるいは、月経カレンダーごとにページを改めて書く方がいますが、その必要はありませんので、体温はページいっぱいに続けて書いて下さい。
3.タイミング(性交)のあった日
タイミングがずれていないか等がわかります。
4.体調の変化
おりものの量や下腹部痛、風邪気味とか体調についても記入しておいて下さい。
5.検査の内容や、治療の内容
それぞれ、どんなマークを使ってもいいのでわかりやすく記入して下さい。
gakuen terrace