teracce 【いっぽ~不妊カウンセラーの独り言】当院の不妊カウンセリングの歴史

医療コラム

下の表は段階に応じたカウンセリングの表になります。筑波学園病院の不妊カウンセリングは「一次カウンセリング」に該当します。

当院では2002年に医師主導で不妊カウンセリング外来が開設されました。当時医師たちは限られた診療時間内に出来る限り患者さんにわかるように不妊治療の情報をお伝えしようと思っていました。しかしそれは現実的には大変困難なことです。

「本当は時間を取ってゆっくり話をしてあげたい」

「検査や治療を実施すること前提で話をしたが、カップルの真意は異なるかもしれない…」

「患者さん自身が伝えようとしていたことがあったような…」

など、不妊治療に携わる医師たちはさまざまなことを感じていました。それらを解決する一助として多職種による患者さんカップルのサポート、つまり不妊カウンセリング設置に至りました。当時はまだ「不妊カウンセリング」の存在があまり知られていませんでしたが、先駆的に設置に向けて病院に働きかけを行ったのです。 現在においても、全国的に「不妊カウンセリング外来」として専属で設置されている総合病院はほとんどありません。