カウンセリングの意味は相談、助言です。

たとえばこころの診療においては、医師やカウンセラーが心の悩みを聞き、こころの専門家としての視点から指導や援助を行う治療を意味しています。指導や援助といっても、医師やカウンセラーは具体的な指示をすることもあれば、ただ話をまとめるだけのこともあり、また治療にかかる時間についても様々です。（厚生労働省HP内「こころもメンテしよう」より引用）

では、不妊カウンセリングとはどのようなものでしょうか？

不妊治療をうけておられる患者さんカップルはすべて異なり「個別性」があります。人生観、家族観、環境や経済的状況はみな異なります。そこにカップルに合わせた不妊治療があります。さまざまなメディアやネットでも不妊治療について多くの情報があります。そのような中で患者さんカップルが検査治療について情報を整理し、理解し自律的決定を行い、選択することは容易ではありません。

わからないことは不安を大きくし、焦りや苛立ちを生むこともあるでしょう。「自分たち自身の状況を理解すること」が不安を抑える一つの方法です。

情報過多と言われる中、迷子にならないように患者さんカップルの自律的決定をサポートするためにも、不妊治療に対する適切な情報提供や見通しなどに関する正確な情報提供を行い、ともに考える場…それが不妊カウンセリングです。