基礎体温って簡単そうで実は結構負担だったりしますよね。理想としては、朝5時～8時の間に測定できると良いといわれています。人間は8時を過ぎると少しずつ体温が上がってきます。

しかし！大切なのは活動を開始する前に測定することが重要なのです！「この時間」と決めてしまわなくても大丈夫です。ちょっと寝坊したくなったり、中には不規則なお仕事をしている方もいます。 睡眠を4時間以上しっかりとって、起きだす前に測って下さい。

つけ忘れたときは、その旨を書いておきましょう。「何か忘れているなぁ・・・」と思いながら、洗濯し朝ごはんを食べ、犬の散歩をし、お昼ごろになって「あ！基礎体温」と思ったことがありました、というお話を耳にします。そんなことがあると次の診察がちょっと憂鬱で気が重～くなったりしたそうです。 怒られそう・・・というか。

一周期のうち記入し忘れた日が半分もあったら基礎体温をつける意味がなくなってしまいますが、1日忘れちゃっても「まぁ、いいっか」で開き直るしかない！そこでめげずに、またつけ始めればOKです。

診察のときの「基礎体温表みせてね」という一言が、「通信簿みせてね」と聞こえると言った友人がいました。「ちゃんと体温をつけているかな？」「タイミングはあっているかな？」という成績をつけられるような・・・「う～ん・・・」 なんて言われちゃうとドキドキしちゃう・・・。「お医者さんに気に入られる体温になるように何度も測ったりしちゃうんだよね～」と言っていました。

基礎体温は一人一人の状態を知るためのものです。だから皆違ってあたりまえ。まして1日1日の体温の変化を見ているのではなく、全体をつかむために見ています。気にしないで！っていっても難しいかもしれませんが、きちんと記入しているだけで立派です！

基礎体温が二相性の場合、ほとんどの場合は正常に排卵があるといわれています。体温の低いとき高いときがはっきりし、排卵のころに急激に体温が上昇します。（ほとんど･･･といったのは、基礎体温以外のさまざまな検査をあわせていくと稀に二相性であっても排卵がうまくいっていないことがあるからです。）

低温期と高温期の二相性に分かれない場合は排卵がおこっていないことも考えられます。また睡眠を十分にとれなかったり、生活が不規則で睡眠時間や起床時刻があまりにもバラバラだと体温もわかりづらくなることがあります。

他にも基礎体温がゆっくり上昇していて、排卵日がなかなか特定しづらい場合や、高温期が短く（10日未満）、卵胞の発育が未成熟であったり、黄体機能不全の疑いがあったりします。また高温期が長い場合は妊娠の最初のサインとなることがあります。

医師は基礎体温から大まかに皆さんの特徴をつかみ、検査を行い治療の計画をたてていきます。