広報誌
ゆうこレディースクリニックつくば
「ロボットと生物の一番の違いは何か」。高校の授業で問われた。「子どもを産み、育てること」。意外な答えだったが、妙に納得した。
長谷川 裕子 院長
医師となり関東近県の病院で婦人科内視鏡手術の腕を磨く中で転機が訪れた。重い子宮筋腫を患う女性との出会い。手術は成功したが、高齢もあって妊娠できる可能性を残せなかった。「もっと早く相談してくれていたら―」と後悔に似た思いを抱き、筑波学園病院に入職して手術や分娩だけでなく高度生殖医療も学んだ。
一昨年クリニックを開業し、子宮鏡手術件数は全国トップクラス。「婦人科診察は恥ずかしい」との声を反映し待合ソファの配置にも気を配る。学業、仕事、育児、介護などで忙しい女性が健康管理を後回しにせず、気軽に相談できる場をつくり「自分を大切にできるような予防診療を進めたい」。
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