teracce 【いっぽ~不妊カウンセラーの独り言】体外受精の待機時間解消!

医療コラム

体外受精が自費の頃は、助成金制度があっても事前に高額な費用を準備しなければならず、「3か月後」「6か月後」「ボーナスが出てから」など、さまざまなお二人の経済事情とも相談しながら治療の予定を一緒に考えていました。

2022年4月から体外受精の関係が保険適応となり、治療の選択として「体外受精」が身近になりました。一方で当院のように採卵を1泊入院で実施していること、リプロダクション培養室内の機器不足の問題などさまざまな要因で、採卵までの待機時間が長くて半年…ということもありました。

現在は待機時間が解消されております。ただ、わかっておいていただきたいことがあります。

必要な不妊検査無しで体外受精に進むことはありません。また治療方針については検査結果や治療経過、また他院の情報提供書などをもとに、当院医師達で十分なディスカッションを行い一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。

受診するときにはカップルが思う「治療に対する希望」、またカップルそれぞれのお仕事との両立も含めて「体外受精のための度々の通院ができそうな時期」を事前に話し合い、意思をお伝えください。迷うこと、カップルの考えが少し違うとき、治療への考え方がまとまらない時、是非カウンセリングで一緒に考え整理してみましょう。

 12月、カレンダーもあと一枚となりました。暖冬…と思っていたら寒い日が増えました。クリスマス、年末年始と、お出かけの機会も多くなります。人混みではやはりマスクをして予防してくださいね。