teracce 【はばたけ!ワタシ】特定行為看護師長

広報誌

 看護師の法的業務範囲の拡充を目的に8年前に始まった「特定行為研修制度」を活用。動脈採血や橈(とう)骨動脈ラインの確保などを習得し、当院特定看護師の第1号となった。

 「衛生看護科のある高校の制服がかわいかった」ことが将来を決めた。専門学校を経て都内の大学病院に勤務、医師と共にチーム医療を進める認定看護師の先輩に憧れ、多くの仲間と研鑽を積んだ。結婚を機に茨城に。入職後は各病棟管理師長を歴任した。

転機は子育てがひと段落した5年前。「このままでいいの?」と「このままでいいや」の間で揺れ動いたが高齢化で雇用や医療、福祉の変革が迫る「2025年問題」を見据え受講を決意。eラーニングや難易度の高い手技など約250時間の研修を終え夜間救急や手術室で特定行為を行うほか、呼吸器内科外来の初診患者対象に事前問診を行うことも。タイムリーな対応で医師の勤務時間短縮や患者満足度向上につなげる。「昔の私と同じ、『あと一歩』で迷っている看護師の背中を押したいですね」。