広報誌
医療に不可欠な電気や水、ガス、空調等を管理する部門長として施設全体のインフラ整備を担う。
幼い頃、自作のトランジスタラジオを組み、流れてきた音楽に胸を踊らせた。電気主任技術者の資格を取得し、入職後外注していた簡易な修理作業は内製化。専門業者の手元を観察し、同じ工具を集め、持ち前の探求心で不具合を解決していった。増築の影響でエネルギー消費量が増大するのを懸念し、ボイラ高効率運転とインバータを使用する省エネ計画を実行。その結果10年で換算原油量45万㍑/年を削減するなど目標を達成。2011年の「省エネ大賞」審査委員会特別賞を受賞した。
目下進めているのは「環境に優しいインフラ整備」。院内のLED照明化は半数を超え、将来構想として駐車場を利用したソーラーパネルの設置も視野に入れる。技術革新は進めど、日々の計測業務の大切さも後進に伝えたい。現場で感じる異音、臭い、検針などからトラブルを未然に防ぐ―。それが「施設を守るという仕事」の本質だと思う。
gakuen terrace