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泌尿器科・保田医師が「ベストプレゼンテーション賞」を受賞しました

202521日に開催された第131回日本泌尿器科学会茨城地方会において、当院泌尿器科の保田彩花医師(現在は水戸医療センター泌尿器科所属)が「ベストプレゼンテーション賞」を受賞。発表演題は「男性不妊外来の超音波スクリーニング検査で精巣腫瘍が疑われた2例」で、男性不妊スクリーニングの過程で偶然発見された精巣腫瘍の診断と対応について、実際の症例を基に詳細な検討を行ったものです。

精巣がんは約20万人に1人と稀な病気ですが、男性不妊症患者さんでは発症のリスクが高くなることが知られています。そのため今回のように男性不妊症のスクリーニング超音波で偶然に精巣がんが見つかることがあります。しかし超音波で偶然見つかる触知不能な精巣内腫瘤は良性腫瘍であることが多く、当院でもこれまで見つかった9症例のうち精巣がんと診断されたのは3例だけでした。今回の発表では、触知不能な精巣腫瘤の診断において陰嚢超音波検査が果たす役割、良性・悪性の鑑別における注意点、過剰な外科的介入を避けながらも早期に対応すべきケースの見極めなど、実臨床に即した知見が高く評価されました。 

筑波学園病院泌尿器科からのメッセージ
筑波学園病院泌尿器科では、男性不妊診療における専門的なアプローチを行っており、精液検査、内分泌評価、超音波検査を含めた総合的な評価と、必要に応じた手術的治療を実践しています。今後も地域の皆様に信頼される泌尿器科医療、男性不妊診療の提供に努めてまいります。