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泌尿器科・山﨑医師が「第43回日本受精着床学会」で研究成果を発表しました

当院泌尿器科の山﨑一恭医師が、20258月に愛知県名古屋市で開催された「第43回日本受精着床学会」において「生殖医療ガイドライン発刊前後での造精機能障害に対するクロミフェン治療効果の検討」という演題で発表を行いました。

クロミフェン(Clomiphene Citrate, CC)は、男性不妊症の中でも「乏精子症」に対する内服治療として古くから使われてきましたが、その有効性や最適な使用法については統一した見解がありませんでした。2021年に発刊された生殖医療ガイドラインでは、クロミフェン治療の位置づけが明確化され、推奨される患者像や投与法が示されました。そこで当院では、ガイドライン発刊前後の治療成績を比較し、クロミフェンの有効性について検討しました。

 ■研究結果のポイント

  • ・ガイドラインに沿った使用方法では、精子濃度の改善効果がより得られやすく、持続期間も長いことが確認されました。
  • ・精子の運動率には大きな影響は見られませんでした。
  • ・適切な投与量・投与対象を選ぶことで、従来よりも良好な治療効果が期待できる可能性が示されました。
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今後に向けて

今回の結果から、クロミフェン治療は乏精子症患者さんにとって、より有効な治療選択肢になり得ることが示されました。今後は、体外受精や顕微授精といった高度生殖医療への影響を含め、さらなる研究が期待されます。

 筑波学園病院泌尿器科は、これからも科学的根拠に基づいた最新の知見を取り入れ、患者さん一人ひとりに合わせた男性不妊治療を提供してまいります。