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前立腺肥大症の新しい低侵襲治療を開始しました

当院泌尿器科では、2024年より前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される「植込み型前立腺組織牽引システム」の治療を開始しました。この治療では、閉塞した尿道をインプラントで拡げることで前立腺肥大症に伴うさまざまな症状を迅速かつ持続的に改善します。

デリバリーデバイスを経尿道的に標的とする閉塞部位まで挿入します。

②③デリバリーシステムから送り出すニードルを介して留置される小型のインプラントによって、閉塞の原因となっている左右の前立腺葉を圧迫し、牽引します。

インプラント

デリバリーハンドル

植込み型前立腺組織牽引システムによる治療には次のような特徴や利点があります。

  • 早期の症状緩和と回復が得られます1,2
  • 他の前立腺肥大症手術や薬物治療で問題になることがある、射精機能障害や勃起障害を起こしにくいです2
  • 他の前立腺肥大症手術と比較して、術後カテーテル挿入率が低いです3
  • 他の前立腺肥大症手術と比較して、手術のリスクが低いです

 

1 Roehrborn, J Urology 2013               2 Shore, Can J Urol 2014   3 Shore Can J Urol 2014

 

同システムによる治療は前立腺体積が 100 ccまでの男性に適応となります。また個々の症例により結果は異なる可能性があります。

治療をご希望・ご検討の方は、泌尿器科外来でご相談ください。

 

 

同システムに関する動画はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=e20Ak49YD6E